第3章 日吉若
「じゃあ、頑張れよ。」
忍足さんはそう言うと帰って行った。
頑張れよって言われたものの、なにを頑張るのかがさっぱりわからない…。
ハァ…。このままプレゼントを持って帰ったところで荷物になるからなぁ…。
渡しに行くしかないのか…。
あくまで、俺は、荷物になるのが嫌だから持って行くだけだ。
俺は、の家に向った。
"ピンポーン"
【はい。】
「日吉ですけど、さんはいらっしゃいますか?」
【日吉くん?私だよ。】
「今、忙しくなかったら出てきてくれないか?」
【じゃあ、ちょっとまってね!】
はそう言うと玄関から出てきた。
の私服久しぶりに見たけど、いい感じだな…///
「どうしたの?日吉くんが私に用事って珍しいね。」
「あぁ、そうだな。」
なんで俺はこんなに緊張してるんだ?
「今日寒いね。こんな時間まで部活してたの?」
「いや、部活が終わった後にブラブラしてただけだ。」
「そうなんだ。で、用事ってなに?」
「これ、にやるよ…///」
俺は右手に持っていたプレゼントを渡した。
「えっ?これどうしたの?」
「街で…買ったからお前にやるよ…。」
「開けていい?」
「勝手にしてくれ。」
"カサッ"
「わぁ…、かわいい///ありがとう///」
「別に、俺が選んだじゃなくて忍足先輩が選んだんだからお礼は忍足先輩に言ってくれ…///」
なんで、俺は照れているんだ…?
「でも、私は日吉くんからもらったからお礼は日吉くんに言わないと。」
「そ、そうか…///」