• テキストサイズ

テニスの王子様短編集~クリスマス~

第4章 白石蔵ノ介


二人で並んで歩いていると
小さな女の子が前から歩いてきた。
女の子が俺達を見ると
「サンタさんだ!」と言って俺らのとこに通ってきた。

「ねーね。サンタさん、今日の夜あたしのところに来てくれるん??」
真っ赤なほほをしながらかわいく訪ねてきた。

「そうだね~。いい子にしてたら絶対プレゼント持っていくよ!」
さんがしゃがんで女の子と同じ目線で話している。

「ほんまに?!」
女の子の目がキラキラ輝いとる。

「サンタさんは約束守るんやで!」

「あたし、いい子にしておく~♪」

「よし、じゃあ、今日はお母さんの言うこと聞いて早く寝るんだよ~。」

「わかった!」

「いい子やな~。もう、そろそろお母さんところに戻り。」
さんは女の子の頭をよしよししながら言った。

「うん、サンタさんバイバーイ!」
女の子は嬉しそうに手を振りながら駆けて行った。

「バイバーイ」
俺はさんが笑いながら手を振るのを見ていた。
あぁ、なんかめっちゃ幸せやわ…。

「私もいい子にしてたらサンタさん来るかな~。」
えへへって笑いながら俺に言ってきた。

「さんとこには来るやろ。」

「ほんまに?」

「えぇ子やからな。」

「今日は、早く寝ようかなぁ~。」
そんなことを言いながら歩くさんの顔はキレイやった。
その顔に見とれてしまったのがばれてないことを祈る…///

「ほんまに早よ帰らなやばいよな?」
時計を見ると結構な時間が経っとった。

「ほんまやなぁ。しゃーないけど走る?」

「そやな!走ろ!行くで白石くん!」

俺とさんは猛ダッシュで学校に戻った。
/ 17ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp