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テニスの王子様短編集~クリスマス~

第4章 白石蔵ノ介


待っとけ言われても暇やなぁ…。
ちょっとくらいやったらウロウロしてもえぇかなぁ。
俺は、すこしだけ店の中を見て回ることにした。

ふ~ん…。置いとるものもクリスマス関連の商品が多いんやなぁ…。
「プレゼントをお探しでしょうか?」
自分の格好を気にせず商品を見とったらいきなり店員さんに話しかけられた。

「えっ…。いや…。見とっただけです。」

「サンタクロースの格好してたので、てっきりプレゼントをお探しかと思いました。」

「あぁ、これはクラスのクリスマス会でやってるだけです…。」

「お客様、かっこいいので彼女とかはいないんですか?」
…えらい、ぐいぐい聞いてくる店員さんやなぁ…。

「恥ずかしながら、いないです。」

「気になっている、人もいないのですか?」
そこまで、聞くか?!

「あぁ、いや…。」

「でしたら、こちらの商品はいかがでしょうか?」
そいうって、茶色のテディベアを店員さんは勧めてきた。
人の話聞いとるんか?

「女の子には人気がきっとあると思うので、これで彼女を落とせると思いますよ!」

「はぁ…。」
そんなこと言われてもなぁ…。

「今なら、こちらのチョコレートの詰め合わせも一緒に付いてくるのでお得ですよ??」
チョコの詰め合わせかぁ…。
さん、チョコ好きってさっき言いよったしなぁ…。
って、なんでさんにプレゼントすることなってんねん!
まぁ、クリスマスやしそれってことだけでプレゼントするのもありよな…?

「じゃあ、そのテディベアください///」

「ありがとうございます!」

ハァ…、店員さんの口車に乗せられた気もするけどなぁ…。
まぁ、えぇか。

「お待たせいたしました!頑張ってくださいね!」
店員さんはそう言いながらキレイにラッピングしたテディベアとチョコの詰め合わせを渡してきた。

「ありがとうございます…。」
なんや、一気に疲れたなぁ…。
時計をみると、十分くらい経っていた。
あ、さんもう、買い終わっとるよな。
早よいかな!

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