第4章 白石蔵ノ介
街に出てみるとどこもかしこもクリスマス一色。
なんや、楽しい気分になるなぁ~。
というか、サンタの格好したのが二人も歩いとるからみんなジロジロ見ていくなぁ…。
「えらい、みんな俺らのこと見ていくなぁ…。」
「まぁ、仕方ないやろ。こんな、目立った格好しとるんやから。」
「それも、そうやなぁ。」
「それにしてもすごい、クリスマス感でとるよなぁ。」
「ほんま、そう思うで。」
「私もわくわくしてきたわ~。楽しいな、白石くん!」
「おぉ…。俺もや。」
楽しいけど…、目線に困るなぁ…///
さんが着ているサンタの衣装はミニスカートやからそこから細くて白い足がにゅっと出ている。
いや、別に足フェチやないけど、あんまりにもキレイやから目がいってまうというか…///
「白石くん!」
前を向くとくりくりの目をこっちに向けてさんが俺の顔をのぞきん込んでいた。
「ど、どないしたん?」
「もう!だから、お菓子どこで買うか聞いとるやん!」
「ご、ごめん…。」
「じゃあ、もう、ここでいい?」
さんは俺の返事を聞く前に店の中に入って行くから俺も慌てて店の中に入って行った。
店の中も飾り付けがクリスマス仕様に変わっとってBGMもずっとクリスマスソングがかかっとる。
「えーっと…。甘い系としょっぱい系4:6ぐらいの比率でえぇかなぁ?」
「そうやなぁ…。さんは好きなお菓子ないん??」
「私は、チョコレートが大好き!!!だから、チョコ系のお菓子があったらそれでえぇかな~。」
ニコニコしながらそう話してくれるからほんまにチョコが好きなんやなぁって思った。
「まぁ、こんなもんでいいかなぁ…。あ、私買ってくるから白石くんはその辺で待っといて!」
「わかった。」