an inseparable twosome~ずっと昔から~
第1章 1 出逢い
結局あのあとサッカー部のマネージャーの代わりになることはなく、間近で古川先輩のプレイをみる機会がなくなってしまった。
最近ずっと、古川先輩のことばかり考えてしまう。
なんでかな?初めて会ったときの気持ちがモヤモヤしたままずっと残ってる。
先生 「環境委員は放課後理科室に集まるそうだ。よろしくな!」
HRで急に言われた私と遥香の委員会の収集。
放課後か。お兄ちゃんに言わなくちゃ。
HR終わったら言いに行こう。
先生「じゃあ終わりにします。環境委員よろしくな!」
みんながダルそうに挨拶して、友達と話し始める。
「陽菜ー!放課後一緒に行こう!!」
『うん!お兄ちゃんに言わなくちゃ』
「じゃあ、言いに行こっか!」
『うん!ありがとう!』
学年ごとに違うフロアにある教室。四階だての上から1年、2年、3年となっていて、なんか1階は色んなところ。私自身、広くてあまり知らない。
3年生のフロアはすごく賑やかで、なんか先輩たちがすごく大人な気がした。お兄ちゃんの教室に来ると優しそうな女の先輩がどうしたの?と聞きに来てくれた。その先輩にお兄ちゃんのことを言ったら呼んでくれた。
『ありがとうございます!』
「全然大丈夫だよー!気にしないで!」
「ん?陽菜と遥香ちゃんか。どうかしたのか?」
『放課後ね。委員会の集まり入っちゃって。帰り遅くなると思う。』
「分かった。気を付けて帰れよ。陽菜も遥香ちゃんも。」
『うん、ありがとう。』
「ありがとうございます!」
「そろそろ戻っておかないと授業間に合わなくなるぞ。」
「あ、ほんとだ!!陽菜急ご!」
『うん!お兄ちゃんじゃあね!』
「おう!」
教室に急いで戻ると、志水くんに話しかけられた。
「めっちゃ急いできたね、お疲れ様ー」
『あ、ありがとう』
「どこ行ってたの?」
『お兄ちゃんのとこだよ。委員会の集まりのこと言いに行ってたの。』
「そうだったんだ。委員会ドンマイ!」
ニヤニヤしながら言ってきたから
『うるさいよ。』
と返した。