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an inseparable twosome~ずっと昔から~

第1章 1 出逢い




私と遥香は同じクラス。
私たちのクラスは男女の仲がすごくよくて、
結構いいクラスになることができたなと思う。


「おはよー!!」

『おはよう』

と挨拶をすると、みんな返してくれる。
担任の先生も面白くていい。
今のとなりの席の志水くんは優しいいい人。


『おはよう、志水くん』

「おう!おはよー!」

なんか、高校に入ってから初めて会ったのに、
ずーっと前に会っている気がして。
不思議な気持ちだけど。


『あ。』

「え?どうかした?」

『う、ううん!なんでもない!!』

「ふーん?」


志水くんは絶対なんかある。っていう顔して、笑った。
いや、こっちは間違えてお兄ちゃんのお弁当を持ってきてしまったのだ。
どうしよう……。

ん?なんか廊下が騒がしい?


「あ、いた。陽菜」

『あ!お兄ちゃん!お弁当!!』

「そうそう。それを交換しに来た。ん。」

『ありがとう!はい!』

「じゃあ、な。」


そういって頭をポンポン撫でて去っていった。
お兄ちゃんの癖なのかな?1回聞いてみたら、
「んー陽菜の頭いいとこにあんだよ。」
とか訳のわからないことを言われた。


「さっきの、あ。はこれか」


色んなことを考えながら席につくと、志水くんがニコニコ?いや、ニヤニヤしながら聞いてきた。


『べ、別に違うよ、?』

「そうだよっていってるようなもんだよ。その反応」

『うるさい。』

「はいはい」


まだ、ニヤニヤしている志水くんを放っておいて、校庭を眺めた。
外には、まだ朝練をしている外部活の人がたくさんいて。サッカー部を見ていたら、なんかすごく目を引く人がいた。
あと少し!そうそこ!ゴール!


『……やった…!』


思わず応援してしまい、気付いてあわてて口を押さえる。それでも目はその人が離れなくて、続けて応援してしまう。もちろん声は出さないようにして。

その日の朝はHRで先生が来るまで、校庭でサッカーをしているその人をずっと目で追っていた。



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