【おそ松さん】もう二度と恋しないなんて言わないで【過去編】
第1章 とある山の一角にて
【紅夜】
はぁ。
部屋を出て
廊下で一つため息をつく。
また咲夜が変なこと言いだした。
人間を遣わす?
神社の清掃とか宮司とか・・・
そんなのならまだしも
ねぇさまの身の回りの世話だ。
それに、ねぇさまは妖力が強い。
普通の人間は妖気にあてられて
すぐは死なないにしても寿命は縮む。
・・・人間なんて嫌いだからいいんだけど。
けどその度倒れられたらたまったもんじゃない。
咲夜は自力で運べないし
ねぇさまはそもそも運ばないから
必然的にあいつの世話は僕がすることになる。
ねぇさまにとりあえず聞いてみるしかないか・・・。
もう一度大きくため息をついて紅夜は彼岸の部屋へ向かった。