【おそ松さん】もう二度と恋しないなんて言わないで【過去編】
第2章 お屋敷での共同生活
【彼岸】
「ほう、こちらを選ぶか。
それでは今一度問う。
最後じゃ。
そなたはわらわの遣いとなるか。
死を選び、現世を離れるか。」
人間が妖怪側を選ぶのはきっと修羅の道。
楽しい事より辛く苦しい事のほうが
断然多いだろう。
なんせ人間の首を一握りでグリャリと潰せるものたちが
ここには山といる。
もちろん、わらわの遣いだ。
そう簡単にはそんなことさせぬが。
「この山に入った時点で一度死んだようなもの。
むしろ死んだと思うことにするさ。
俺を遣いにしてくれ。
ここからは今までとは何の関係もない
新しい俺だ。」
面白い。
だから人間は嫌いになれない。
死ぬといったり生きると言ったり・・・。
これでいっときは暇が潰れそうだ。