第2章 に
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そして、ふと思った。
ここで過ごしたのだから今の俺も同じ匂いなのだろうか。
自分の腕を鼻にあてくんくんと犬の様に嗅いでみた。
しかし、何か違う気がし智君の肩辺りに鼻を近付け嗅いでみる。
最後にすーっと吸い込むとやはり智君の方が少し甘く感じた。
S「やっぱ甘い気がすんだよなー」
O「えと、なに、、してんの?」
何?なにをした?
俺は何をしてんだ!
何を言ってんだ!
自分のしたことがじわじわと恥ずかしくなってきた。
S「ごめっ俺っ、ほんとごめん!」
O「ふふふそんな謝らなくても、つーか真っ赤!笑」
あまりの恥ずかしさに洗面室へと向かった背中を見届けると頭を抱えてその場にかがみこんでしまった。