第2章 に
s
pi.
いつものように持っている鍵でオートロックを抜け部屋の前まで行く、それからドアのインターホンを鳴らす。
カチャ.
鍵が開けられ迎えてくれる。
O「いらっしゃい。」
S「お邪魔します。」
いつものようにうがいと手洗いをしに洗面室へ入ると智君が誕生日にプレゼントしてくれた部屋着と同じものが出してあった。
これが出てる時は帰らない日。
リビングへ入ると智君はキッチンに立っていた。
カウンター越しに確認をする。
S「先にシャワーしてきたがいい?」
O「あと焼くだけだから座ってて」
そう言いながらいつものように小さめのグラスへビールを注ぎ渡してくれた。
S「ん、今日は何?」
O「生姜焼き。無性にキャベツ刻みたくなって(笑」
S「刻むの好きだよね(笑」
O「ふふ、はまっちゃったからね」
二人でテレビを見ながらポツポツと話しながら食べた。
あと少しで食べ終わるという頃、聞き慣れた、でもこの家では聞いたことのなかった音声が流れた。