第2章 に
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「お疲れー。」
レギュラーの収録のあとそれぞれ着替え終わると次の仕事へと向かう。
俺も他局へ打ち合わせの為向かう。
ありがたいことに、司会を続けさせてもらっている特番の仕事だ。
これが来ると年末感が増してくる。
移動の車中携帯をチェックするが連絡は入っていない。
S「はぁ、今日はどうすんだろ」
マネージャー「何かありましたか?」
S「あっいや夜どうすっかなーって。」
マ「年末へ向けて忙しくなっていきますから今のうちにしっかり休んでおいてくださいね!ドラマの番宣にコンサート、特番もありますし。あっあとは」
S「大丈夫、大丈夫。」
鬼のようなスケジュールになるのはここ何年か続いているから覚悟している。
ただひとつ組めない予定を除いては。
仕事を終えてエレベーターから降りると携帯が震える。
相手を確認しマネージャーにタクシーで帰るからと告げる。
明日の時間を確認し別れたあと電話をかけなおす。
『大野 智』
O「お疲れ。待ってる」
S「わかった。何かいるものある?」
O「ない。」
S「じゃ、タクシー乗るから。」
O「ん。」