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ストロベリーフィールド

第2章 最初のいっぽ


店に入ると、先ほど歩いていた並びでカウンターに座り、ニコやかなおじさんがメニュー表を出す前に

銀「いつもの」
土「いつもの」

と同時に注文した。
名前はメニューを受け取り、しばらく眺めて

『じゃぁコレを…』

とメニュー表を指差す。
そしてなにやら指を3つ立てていてヒソヒソと何かを話し始めた。
おじさんは終始ニコニコした顔で

「あいよ」

と気前よく“なにか”に応じて調理に取り掛かった。





「へい!土方スペシャルと宇治銀時丼!おまちっ!!」

人の食べ物とは思えないソレに名前は凍りついた。

「お嬢さんはコレね」

と、目の前に置かれたモノに今度は銀時と土方が凍りつく。

『あの…いただいてもいいです?』

銀「あ、あぁ…」
土「お前、そんなに…」

『???』

名前は目の前の料理を見る。
そこには、サンドイッチと――。

土「エスプレッソ3杯…」
銀「普通のコーヒーカップよりデカいし…」

しかも―。

銀土(ブラックで一気飲みィィィィ!!!!!)

2人の顔がみるみる青くなっていく。
そんなこともお構いなしに名前は

『いただきます』

と手を合わせてサンドイッチにかぶりついた。

マヨラーと甘党に負けず劣らず、名前はカフェイン中毒だった。



壮絶な食事をを終えて、ようやく目的地へと歩き出した。
ところで~と、名前はずっと疑問だったことを銀時に訪ねた。

『銀さんも屯所に用事があるの?』

あぁ。と2、3歩前を歩いていた銀時が振り返った。

銀「ちょっと、ビジネスの話があんの♪」

名前には、その笑みが悪戯を企む子供にしか見えなかった。
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