第8章 華落 3
「好きだよ愛してるよ、と先生から言われたことはありますか?」
翔さんは黙りこんだ。
「僕はあります…」
そう言って立ちあがった。
「先生は、僕のこと必要だって言ってくれました。僕には、それだけで充分です…」
部屋をでようとした、その瞬間。
すごい力で腕を引っ張られた。
「じゃあ…ぶちこわしてやるよ。そのおままごと」
冷たい目が、僕を見下ろしていた。
携帯が鳴っている。
早く出ないと…
きっと先生だ。
手を伸ばすと、ぐいっと引っ張られて戻される。
「なに休んでんだ。しっかりやれよ」
荒い息を吐く翔さんが僕にのしかかってる。
「ああ…やべえな…キミもいい身体してんじゃん…」
涙もでない…
こんな人だったんだ。
「いいから…早く終わらせてよ」
「なんだ…結構ドライなんだね、キミ」
それでも翔さんはずっと僕から出て行ってくれなくて…
何時間もそのまま蹂躙され続けた。
全て終わって帰されたのは、もうお昼を過ぎていた。
帝国ホテルを出て電話を掛けると、先生はすぐにでてくれた。
『潤?どうしたの?』
「ごめんなさい…今、帰りますから…」