第8章 華落 3
その時、翔さんは大学生で。
マンションを買って、一人暮らしをしていた。
そこに先生は連れていかれて…
「そこでね、俺達は結ばれたんだよ」
「え…?」
「和也は、自分から足を開いたんだよ俺に…」
タバコの煙を細く吐き出した。
「それから何回もアイツは俺に抱かれに来たね…何回も、何回も…」
またくっくっくと笑い出した。
「あいつはね…女なんだよ」
「え?」
「キミはあいつの女みたいだけどね、アイツは俺の女なんだよ」
「何を言って…」
「だから、別れてよ」
「え…?」
「キミが居るから、和也は俺に抱かれてくれないんだけど?困ってるんだよね…」
「…翔さんは…」
「え?」
「翔さんは…先生のこと、愛していますか?」
「は?何言ってんだ?」
「僕は、先生のこと愛しています」
ぎゅっと手を握った。
「先生も、僕のこと愛しています」
「なんだよ…そんなおままごとみたいな…」
「そのおままごとみたいなこと、翔さんは先生とできますか?」
「…なんだよそれ…」
「おままごとみたいに、愛を囁き合うことが、あなたにはできますか?」