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ヘブンズシュガーⅠ【気象系BL小説】

第65章 モノの子scene8


「さ、戻れ…大野にみつからないうちに…」


「翔鬼…」


「いいから…修羅の血だから、しばらく大丈夫だから」


「僕…もう帰りたくない…」


「和鬼…」


あれから何度も大野の抱かれて…


訳のわからない感情がこみ上げてきて。


あいつのこと…


翔鬼を助けるためって思おうとしたけどだめで…


考えないようにしても、大野と交わるとどうしても口走ってしまって…


すきだ、と。


そんなはずない…そんな…


だから、早く翔鬼に抱かれたかった。


でも、僕はいつまで経っても修羅にならなくて…


やっと今夜、満月の力を借りて修羅になることができたのに…


あっという間に元に戻った…


「和鬼…山に帰っていいんだぞ…?」


翔鬼が、優しく頭をなでてくれる。


「翔鬼は…修羅と僕と…」


「え?」


「…なんでもない…」


立ちあがって、歩き出した。


「和鬼っ…」


振り向くと、微笑む翔鬼が居た。


「どっちのお前も…すきだ」


「翔鬼…」


「だから…お前だけは幸せに…」


「や…やだぁっ…」


駆け戻って翔鬼に抱きつく。


竹の格子が邪魔だ。


「翔鬼も一緒に居なきゃ嫌だっ…」
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