第65章 モノの子scene8
「私に子を…」
「修羅っ…」
翔鬼の身体がびくびくと震えた。
中に、熱い液体が注がれたのがわかった。
「ああっ…翔鬼っ…」
お腹の下の方に、熱が溜まった。
ちょうだい…
あなたの子を…
モノの子を。
「はぁっ…はぁっ…修羅…」
翔鬼の唇が、私の首筋を舐める。
そのまま噛みついて…
私の血を吸って。
「翔鬼…さあ…吸って…」
がぶりと翔鬼が噛み付いた。
「あっ…あっ…う…」
口の周りを血だらけにして、翔鬼は私を貪り尽くす。
「修羅…」
「あ…翔鬼…っ…」
「修羅っ!?」
ダメ…
出てこないで…
もう、あなたは用なしなの。
いらない。
お前なんか。
出て行け。
「ああああああっ…いやぁっ…」
「修羅っ…」
ぺたりと地べたに寝転がったのは、僕だった。
「和鬼…和鬼…」
翔鬼の声がする…
「翔鬼…?」
「和鬼っ…!」
また…僕に戻った…
「ごめん…翔鬼…」
「いい…修羅の血、貰ったから…」
「元気になった…?」
「うん。だから、大丈夫」
にっこりと翔鬼が笑ってくれた。