第63章 モノの子scene6
身体を引き裂かれるような痛みが走っていった。
必死に大野にしがみついた。
「いたあい…」
「もしかして…初めてなのか…?」
「うん…」
「そうか…ごめんな…」
大野の動きがゆっくりになって。
涙が溢れてくる。
「ごめん…」
大野が唇で、ぼくの涙を吸い取っていく。
「大野…」
「なんだ…?」
「動いて…」
身体が熱くてたまらなかった。
もしかしたらこのまま修羅になれるかもしれない。
修羅になったら、こいつを食べるくらいの力が出せるかもしれない。
「いいのか…?」
「うん…」
あんなところに入った大野の塊は、ぼくのなかをゆっくりと動いていった。
「んっ…あっ…」
「いたい…?」
「だいじょうぶっ…」
ゆっくりゆっくりと大野が動いてくれるから、だんだん慣れてきて。
大野の肩を抱いた腕がだんだん緩んでくる。
「ああっ…大野ぉっ…」
「ううっ…和…凄い…」
汗をかきながら、ぼくのうえで必死に動いてる。
大野…食べたい…
大野を引き寄せて、首筋に噛み付いた。
「あっ…う…」
その時、大野の身体がびくんっと震えた。
後ろに熱い液体が注がれるのがわかった。
そのまま大野はぼくの身体の上に、崩れ落ちた。