第7章 華落 2
「俺が男だよ…」
「え…マジであの弟子とできてんの…?」
「できてちゃわりーかよ…」
道具をテーブルに並べて、手入れの準備をする。
突然後ろから抱きすくめられて、隣のテーブルに押し倒された。
「なにすんだよっ…」
「なんでだよ…俺のこと、もう忘れたのかよ…?」
「…忘れちゃ悪いの?」
ぎりっと翔さんが歯を食いしばった。
「お前は俺の女だ」
耳がキーンとした。
訳の分からない汗が噴き出してきて、止まらなかった。
「お…俺は…男だ…」
そう言ってももう、翔さんは止らない。
俺の着物の裾を割って、手を差し込んでくる。
「やめて…もう…昔の俺じゃない…」
袷を左右に割広げられ、翔さんの舌が胸を這った。
「ふざけんな…」
ボソリとつぶやくと、俺の腿を撫でた。
「あ…ぅ…」
「こんな身体して…何が男だよ…」
「やめ…」
ぞわっと、快感が腿から這い上る。
「ほら…身体は変わってない…」
にやりと笑うと、俺の腿に唇をつける。
つ、つつと移動させて、舌で腿を舐めあげる。
「あ…いや…やめて…」
「お前は俺の女なんだよ…」
翔さんの冷たい目が、俺を刺した。