第7章 華落 2
黃薔薇をメインにしてしまったので、季節の花を背景にし、見事にすべてを融合させていた。
いつか…
いつか、潤を…
手元から離さなきゃいけない…
花盛を見た時、そう思った。
そう思ったら、ブレーキがきかなくなって。
潤が気を失うまで苛んで。
はっと我に返った時には、潤は出血してて…
これじゃあ…
翔にぃと一緒だ。
あの時の翔にぃと…
「え…?」
「だから…抱かせろよ…」
「何言ってんだよ、翔さん…」
「和…」
「近寄んな」
「俺…お前のこと…忘れらんないんだよ…」
「は?」
デパートの催事を貸しきって、一門の夏の花展の準備をしている時だった。
「お前…あの弟子とできてんだろ…?」
こそっと俺の耳元で翔さんが囁く。
「は…?」
「また…そんな顔したってわかるんだぞ…?」
「くだらないこと言ってるなら、帰るからね」
自分のスペースを片付けると、パーテーションの裏に道具を置きに行く。
後ろにまだ、翔さんがついてくる。
「で、どっちが女なの?」
「…は?」
「どうせお前なんだろ?女役」
くっくっくと翔さんが笑う。