第62章 モノの子scene5
朝になると戻ってくる子鬼たちと一緒になって眠る。
夕方になると起きだして、拾ってきた木の芽や実を食べる。
翔鬼には動物の肉を持っていく。
ここ数日の翔鬼の消耗は激しくて。
なかなか起き上がれない日もある。
ぼくが…いけないのかな…
修羅になっているときのぼくは、交わっても交わっても翔鬼が欲しくて…
あれがあんなに気持ちのいいものだって、知らなかった。
ぼくの身体が修羅になっているからなのか、わからない。
でも、翔鬼が疲れて眠ってしまうまで、交わらないと気がすまなかった。
それなのに、翔鬼は生き残りのモノを探しに出かけていく。
昼間は大野の手先がいるから、夜になると出て行く。
昼間、子鬼たちが寝静まってからぼくと翔鬼は交わっている。
だから、翔鬼は休まる隙がない。
起き上がれなくて、ずっと藁の布団に埋まる翔鬼を見ていると、申し訳ない気持ちになってくる。
「ごめんね…翔鬼…」
早くモノを産みたかった。
でも、すぐぼくの身体は男に戻ってしまって…
モノの子供を宿すことはなかった。
どうして…
早く修羅になりたい…
翔鬼の子供が欲しい。
そればかり考えていた。