第56章 翔と潤 その後
「さ、ココに座って」
寝室のイスに座らされる。
「何すんの?」
「メイクしてあげる」
そういうと手際よく俺の顔にメイクを施していく。
「やっぱり翔くん、ベースがいいから化粧映えするね~」
ごきげんで潤が俺の顔に筆を滑らす。
なんか…化粧品増えてねぇか?
その視線に気づいたのか、潤が照れ笑いを浮かべる。
「だって…翔くんがこういう趣味だから…買ってきたんだよ?」
なんですとおおお!(当社比15倍)
「じゅ、潤…あのな…」
「あ、やっぱり翔くんかわいぃ」
鏡がないから、俺がどういう状態になっているのか、見当がつかない。
最後にルージュを塗られた。
「よし、完成」
そういうと俺の髪をピンで止め始めた。
相当手際がいいんだが…どうして?
またその疑問に気づいたのか、潤が答える。
「翔くんがこんな趣味あるから、練習してるの」
なん…で…すとぉぉ…(瀕死)
だめだ…脱力しかしねぇ…
それを否定もできない。
潤の一生懸命さが、自分の変態趣味の為に生かされているのが、切なすぎる。
そのパワーをもっと別の方向に活かして欲しい…
だが、誤解とも言えないし…
困った…