第7章 華落 2
霧雨といえど、雨だ。
だんだん、制服に染み渡ってきて。
肌が透けて見えた。
「…お前、本当は女なんじゃねえの?」
「は?何言ってんだ?」
「確かめてやるよ…」
手首を掴まれて、すぐ近くのビルの影に引きずり込まれた。
「ちょっ…何すんだよっ!」
「うるせえな…黙れよ」
がつんと顔面に衝撃がきた。
殴られるのなんて初めてだったから、動けなくなった。
そんな俺の制服を、あいつらは面白がって脱がせた。
「わー!二宮くん、立派なのついてるじゃん…」
「本当だ!俺よりでっけえよ!」
ゲラゲラあいつらは笑い続けてる。
ばかじゃねえの…
知らず知らず、俺は口の端を歪めていたらしい。
「何笑ってんだよ…」
いきなり顎を掴まれた。
「立派なモノ持ってるくせによ…顔は女みてぇだよな…」
「そうだよな…顔だけみてたら、こいつ女だわ…」
だんだん、同級生の雰囲気がおかしくなってきた。
「な…に、言ってんだよ…俺は男だ…」
「おい…」
一人が、もう一人に顎をしゃくる。
もう一人の同級生が俺の背後に回った。
俺を後ろから羽交い絞めにした。