第52章 ラズベリーscene4.5 その4
にぃはその日、めちゃくちゃに飲んだ。
俺が薬盛らなくても、乱れに乱れた。
図体がでかいから、連れて帰るのに一苦労した。
なんとか家に連れて行くと、やっぱり雅紀の荷物がなくなってた。
出て行ったんだ…
ということは、雅紀は今、マンションか…
にぃの身体を支えながら、寝室へ行った。
最後の仕上げの時間が来た。
にぃ。ごめんね。
あなたには恨みはないけど…
最初に雅紀を泣かせたのはあなただからね。
眠りそうなにぃの顎を持ち上げた。
水を口に含んで、錠剤を唇に引っ掛けた。
にぃの唇に当てると、そのまま流し込んだ。
ごくんと喉がなるのを確認して、目を閉じた。
「う…」
にぃが唸る。
この薬は即効性だからね。
「ニノ…」
意識ははっきりしてる。
自覚しろよ。
あんたがこれからすること。
冷たい目で見下ろしてると、手が伸びてきて、俺を掴んだ。
「あ…なにこれ…ニノ…」
「にぃ…」
俺は、どうやったら自分が可憐に見えるか知ってる。
少し顎を引いて、上目遣いにみてやった。
にぃの目が揺れた。
そのまま押し倒された。