第52章 ラズベリーscene4.5 その4
雅紀の様子が、日に日におかしくなっていく。
そわそわ落ち着かないかと思えば、急に電池が切れたように動かなくなる。
ある日、決定的に雅紀が変わった。
松にぃの香りがしなくなった。
いつも松にぃの香水をつけてくるのに、今日は以前つけていた香水に変わった。
あの家を出たんだ。
雅紀の表情はちょっとすっきりしていた。
別れたのか…?
でもそんなこと聞けない。
うずうずする…
チラチラ見てると、雅紀が俺の腕を掴んで楽屋を出た。
今日はレギュラーの収録日。
楽屋にふたりきりだったのに、楽屋を出て行く。
向かった先は例のトイレだった。
「あ…相葉さん…」
「ん…?」
「するの…?」
「うん…欲しい」
にっこり笑った笑顔が、俺だけのものになった瞬間だった。
胸が熱くなった。
俺も、あなたが欲しい。
一番奥の個室に入ると、すぐにキスをされた。
気持よくて、気をうしないそうになった。
ガクンと足の力が抜けて、雅紀はびっくりして俺を支えた。
「どうしたの…?」
「気持ちよすぎて…力抜けた…」
それをきいたら、ぎゅうっと抱きしめられた。
「好きだよ…ニノ…」
ああ…もうちょっとで…
全部、手に入る…