第51章 ラズベリーscene4.5 その3
全てが終わると、相葉さんがのろのろと俺から離れた。
顔を両手で隠すと、また泣きだした。
俺は力のはいらない身体で、相葉さんを抱きしめた。
「どうしたの…?雅紀…」
「ニノは…潤に…」
「え…?」
「潤に…すごく…愛されてる…」
「うん…凄く愛してくれるよ…」
「なんで…」
「潤が愛してくれる分、俺も潤を愛しているもの…」
「え…?」
「一生懸命愛したら、愛して貰えるもん…潤は、そういう奴だよ…」
「なんで俺とこんなことするの…?」
「雅紀はなんで俺を抱くの?それと一緒だよ」
そういうと、雅紀は黙りこんでしまった。
「ニノは…幸せなのに…こんなことする理由なんてない…」
「俺は…雅紀のこと、愛してる」
「え…?」
涙だらけの顔をこちらに向けた。
「愛してなきゃ、こんなことできないよ…?」
頬に伝わる涙を舐めとった。
「雅紀…好き…」
じっと見つめたら、また涙が溢れてきた。
「ニノ…傍にいて…」
「うん…居るから…」
相葉さんの腕がまた俺を抱きしめようとした時、また俺は布石を打った。
「でも、潤に愛されてる時はごめんね…俺を愛してくれる潤から、目が離せないから…」