• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅠ【気象系BL小説】

第6章 華落


次の日…


花展が開始されて早々に、境内の中央にテーブルが用意された。


そこに無数の花を載せていく。


その横に、おおきな器を用意した。


いつも、先生がここに花を盛っていく。


冬花展はこれが一種、目玉で。


それを僕がやるなんて…


手に汗をかきながら、器の前に進む。


遠くで先生が僕を見つめている。


「松本先生、がんばってー!」


教室の生徒さんが、声を掛けてくれる。


引きつった笑顔を返すと、爆笑が起こった。


「やだ、松本先生かわいい!」


女性の生徒さんは、すぐこれだ…


僕はまた器に視線を戻すと、集中した。


先生なら…どうする?


もう何年、先生のことを見つめてきたか。


そこから僕はなにを掴んだのか。


考えろ。


今は…先生のあの姿は忘れて。


先生に頂いた、大役を勤め上げるんだ。


僕の華道を…昇華させるんだ。





一本の花が、僕の目に飛び込んできた。


黄色の薔薇(そうび)…


嫉妬の色…


目を閉じると、僕の手は動き始めた。







/ 771ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp