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ヘブンズシュガーⅠ【気象系BL小説】

第39章 哀婉scene3


「智!」


蝶ネクタイが呼びかけると、その男はこちらを仰ぎ見た。


よだれが垂れてる…


もしかして寝てた?


「なにしてる!お客さん!」


「うん…」


目を擦りながら、こちらに歩いてくる。


「いらっしゃい」


俺の傍まで来るとシャツの裾をぎゅっと掴んだ。


「今日はお客さんが、俺をかわいがってくれるの…?」


「あ…え?」


「ドウスル?」


蝶ネクタイに言われて、また男の顔をみた。


黒目が輝いて、宝石のようだった。


その瞳が閉じられたかと思うと、俺の唇に、男の唇が吸い付いてきた。


「あっ…」


「俺、お客さんに抱かれたいな…」


しどけなく寄りかかってきた。


さっき、子供のようだと思ったのに…


なんだこの変わりようは…


「わかった…」


上着の裾に手を突っ込むと、札束を投げて渡した。


「それで買えるだけ買ってやる」


「わお!お客さんふとっぱらね!」


3日。


俺は智を買い切った。


智が俺の手を引いて、二階に上がる。


「こっちだよ…お客さん…」


「潤」


「え?」


「潤って呼べよ…」


「うん…」


今度は赤くなって俯いた。


一体、どれが本当のお前なんだ…?
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