第36章 チョコフォンデュ
「おう。何してんの?」
覗き込むと、ボウルいっぱいにチョコが溶かしてあった。
「え?なにすんの?これ…」
「今日バレンタインでしょ?チョコフォンデュするの」
潤がニコニコしながら答える。
「へえ、いいね。何つけるの?」
テーブルを見ても、溶かしたチョコ以外、何もなかった。
「ん?大野さん」
「…はい?」
「だから大野さん」
「ぱーどん?」
「だから、大野さんを食べるの!」
何いってんだこいつ…
と思った瞬間、俺の身体は宙に浮いた。
「えっ…」
相葉ちゃんに抱き上げられていた。
「美味しく頂きます」
「ちょっと待て!意味がわからない!」
「そのうちわかるよ」
床に敷いたブルーシートの上に寝かされた。
シートの下にはマットレスが置いてあるみたくて、痛くない。
翔ちゃんが俺のバスローブを引っ剥がして行った。
「ちょっと!マジでやめて!翔ちゃん!」
「さぁとしくーん…諦め悪いよ?」
確かに4対1で勝てるワケがない。
そして口でこいつらに勝てるわけがない。
でも…でも…
俺を食べるとは何事なんだ!!