第36章 チョコフォンデュ
一通り洗い物も終わって、部屋は元の状態に戻った。
「じゃあ、俺帰るわ…」
さっきから雰囲気がずっと戻らず、理由もわからず、俺は最高に居心地が悪かった。
今日は泊まる予定で、来るときは翔ちゃんの車に載せて貰ってきたけど、もういいや。
タクシーでちょっと遠いけど帰ろう。
「何いってんの。俺の言うことまだ聞いてないでしょ?」
「え?あんなの本気にしてたの?」
ちょっとギスギスした雰囲気にいらっとしてた俺は、ちょっと刺々しく言い返した。
「あなた今日泊まるって言ってたでしょ?もう準備してあるんだから…」
そう言ってニノにバスタオルを渡されて、俺は風呂に押し込められた。
「なんだよもう…」
ぷりぷりしながら乱暴に服を脱ぎ散らかすと、俺は風呂に入った。
俺にはちょうどいいぬるいお湯が張ってあった。
ニノんちは古いだけに風呂が広くて快適だった。
ちょっと寒かったけど…
さっきのいらっとした気分は、すっかり風呂で抜けてしまった。
バスローブが用意してあったから借りて、居間に戻った。
「お先ー」
声を掛けると、一斉にみんながこっちを振り返った。