第34章 宮城の夜 5日目
おでこにキスをくれて、二人が部屋を出て行く。
俺は静かに目を閉じた。
今日一日あったことを思い返す。
せっかく皆は許してくれたのに…
一人になると、やっぱり情けなくなった。
体力のなさ。
筋力のなさ。
いくら鍛えても大きくならない身体。
もっと強い身体が欲しかった。
大きな身体が欲しかった。
皆に心配かけないくらい。
どうにもならないことなんだけど…
どうにもならないからこそ苦しい。
自分が恨めしい。
止めどなく溢れてくる涙に辟易した。
でも俺は涙が流れるに任せた。
なんだか今は泣いているのが気持ちいい。
こうやって泣いていれば、淋しさも忘れるかもしれない。
タオルから、相葉さんの匂いが立ち込める。
そっと首からとって手に握った。
匂いを嗅ぎながら自分の身体を抱きしめた。
翔さんの匂いを、相葉さんの匂いを抱きしめた。
そのままぎゅっと丸まった。
二人に抱っこされてるような錯覚に陥った。
そう思ったら、声がこらえきれなくなった。
布団をかぶっておもいっきり声を出して泣いた。
子供のようにいつまでも。