第34章 宮城の夜 5日目
たったこれだけのことなのに、昨日の夜から続いていた苦しい気持ちが、軽くなった。
みんな、俺のこと許してる。
色々な思いがこの宮城で交錯したけど、きっと東京に戻れば日常に戻れるような気がした。
宮城の夜は、特別濃度が濃い。
みんなきっとその瘴気に当てられたんだ。
『二宮は煉獄から助けだされた』
『5人の勇者によって』
俺は、にっこりと笑った。
その顔をみた大野さんが、にっこり笑って立ちあがった。
「じゃ、お部屋帰るね。潤、いこ?」
大野さんが潤の手を取った。
ぎゅっと握りこんだのが見えた。
「じゃあね。ニノお大事に」
ふたりはふわっと笑って俺の部屋を出て行った。
相葉さんが俺をベッドにそっと横たえた。
翔さんが頭を持って、枕まで誘導してくれる。
「じゃあ、俺達も部屋に帰るから」
翔さんが言った。
「え…」
「これ以上、ニノに無理させらんないから」
そう言って笑った。
相葉さんも笑った。
猛烈に寂しさがこみ上げた。
でも言えなかった。
二人とも、俺のこと思いやって言ってくれてるのに…
淋しいなんて…