第33章 宮城の夜 4日目
「え…?」
荒い息をつきながら、二宮が大野を見上げる。
大野は二宮の唇に貪りついた。
いやらしい水音を立てて、大野は二宮を味わった。
「やっぱり吹っ切れないや…」
「そう…ってええ!?」
「ニノが好きだ…」
大野はまたぎゅっと二宮を抱きしめた。
(こんないい身体手放せるか)
大野はにやっとまた笑った。
大野だってオスなのだ。
普段は松本に組み敷かれているが、たまには男になりたい。
松本のことが大野の女としての部分で好きだとしたら。
二宮のことは、男として好きだった。
だから本当は最初から手放すつもりなどなかったのだ。
「ちょっ…諦めてくんないと困るっ…」
「え?なんで?」
「なんでってアンタ…」
「いいじゃん。このままで…」
「で、でもっ…」
急に大野が普段見せない真顔になった。
「お前、潤と寝たんだろ?」
「はっ…ハイ!?」
「言われたくないよな?」
二宮が固まった。
冷や汗が出ている。
大野がカードを握っている。
それは二宮にとって致命傷になるカード。
大野はまたまたにやりと笑った。
「大丈夫。俺たち、両思いなんだからさっ」
また天真爛漫な笑顔で大野は笑った。
「秘密、俺たちだけの」
そう言って二宮にキスをした。
二宮は笑った。
「もう、知らないから」