第31章 宮城の夜 3日目その1
カズヤが抱きついてくる。
「おまえ…イってないだろ?」
「いいの…雅紀だってさっき俺のことだけイかせたじゃん…」
荒い息をつきながら喋る。
「も…おまえはほんとに…」
抱きしめると、甘い吐息が漏れた。
「ちょっと待っててね。二回目シようね?」
「いいよ…明日コンサートなんだから…もう、寝よ?」
「やだ。カズヤをイかせないと寝れない」
「いいってば…雅紀…」
「だーめ」
「抱っこ…しててくれればいいから…」
「カズヤ…」
毎晩一緒に寝ていたから、ここ数日の一人寝が堪えたのかもしれない。
ぎゅっと抱く腕に力を入れる。
「ごめんね…カズヤ」
「なんであやまるの?俺のほうこそ、おしかけてきてごめんね…」
こういうとき、芸能人ていう仕事が恨めしくなる。
普通の仕事をしていたら、ずっとカズヤの傍にいてやれるのに。
でも、芸能界に入ったから和や翔ちゃんとも出会えたわけで。
思わず眉根にシワが寄る。
こういうこと考えるのは苦手だ。
難しいことは和や翔ちゃんに任せることにしてる。
俺はカズヤをたっぷり愛せばいい。
力の続く限り。