第31章 宮城の夜 3日目その1
「しょ、翔ちゃんだってあるの?そんな体力」
『俺は余裕だよ?なんなら…』
「え?」
『いや…』
くっくっくと笑ったと思ったら、声が真剣になった。
『深沢まるめこんだから、カズヤはおまえの部屋で匿っとけ』
「あ、うん、わかった」
部屋の鍵はマネージャーも持っているから、俺達が居ない間に部屋に入られることもある。
部外者がいたら大問題で。
だからカズヤを匿うには、マネの協力が必要で。
『あと、ニノには言わないから』
「え?なんで会いに来てくれたのに」
『潤とね…約束あるんだ』
「は?」
『だから俺たち、今日はそっちにはいかないから』
「え?だってカズヤ会いたがってるよ?」
『明日な。そう言っといて』
「え?うん…」
『雅紀、カズヤをよろしくな』
「うん。わかった」
『ゆっくりしなさいよ』
「も、バカ…」
そう言ったら電話は切れた。
「カズヤ。ごめんね。翔ちゃんと和は今日これないんだって」
「うん…ごめん…」
「いいんだって。俺だけじゃいや?」
「そんなことないっ」
「おいで…カズヤ」
俺はその小さな肩をぎゅっと抱いた。