第31章 宮城の夜 3日目その1
翔ちゃんの部屋の呼び鈴を鳴らす。
「はーい。開いてるよー」
翔ちゃんの部屋のドアを開ける。
すぐにドアを閉める。
「ん?雅紀?どうしたの?」
ソファで新聞を読みながら、翔ちゃんはバスローブ姿だった。
「あ、まだ準備してないんだ…」
「どうした?雅紀」
「カズヤが宮城に来た」
「ええ!?」
「俺、今から迎えに行ってくる」
「迎えに行くって…おまえどうすんだよ…」
「ホテルはどこも空いてないから、ここに連れてくる」
「え?」
「どこも取れなかったってカズヤが言ってた」
「まあ、そうだろうな…」
「翔ちゃん、上手くみんな誤魔化してよ」
「ええ!?だって、どうするんだよ…」
「深沢にだけ言って、アイツ巻き込もう」
深沢とは俺たち担当のマネで、カズヤの病院に付き添っていたやつだ。
「わかった…とりあえず雅紀はカズヤ連れて、自分の部屋行っとけ」
「うん!翔ちゃん頼りにしてる」
そう言って、俺は翔ちゃんに抱きついた。
「雅紀…」
キスされた。
「も…翔ちゃんのスケベ…」