第31章 宮城の夜 3日目その1
コンサートが終わって、みんなでまた打ち上げに出かけようとしていた。
ホテルの部屋に一旦戻って、シャワーを浴びる。
バスルームから出ると、スマホに着信があった。
誰だろと思ってみたら、カズヤだった。
すぐに折り返し掛ける。
「もしもし、カズヤ?」
『あ…雅紀…』
「どうしたの?寂しくなった?」
『うん…』
「ごめんね。一人にして」
『ううん。平気だったんだけど…』
「うん?」
『ニュースで映像みたら、なんか堪らなくなって…』
「そっか…ごめんな?」
『来ちゃった…』
「え?」
『宮城、来ちゃった』
「ちょっと!今、どこにいるの?」
『駅』
「マジで!?迎えに行くから!」
『え?いいよ…近くにいるだけで』
「だめっ!お前みたいな可愛い子が一人でいたら、誘拐される!」
『もー雅紀は過保護なんだから…』
「だめだめだめ!とにかく迎えにいくから!」
居場所を聞いて、とにかく髪を乾かして服を着た。
もどかしい。
翔ちゃんの部屋へ足早に向かう。