第29章 宮城の夜 3
「そっかぁ…よかった…ニノ…」
ぎゅっと抱き寄せられた。
この人の胸は、昔から変わらずあったかい。
「でも!潤は貸さないからね!」
「あ、俺だってあの二人はもう貸さないからね?」
「あ、でも…ニノ、バージンなくしたんだよね…?」
「え?…ま、まぁ…」
「じゃあ、俺がセカンドバージン貰ってもいいのかな?」
「ちょっ…あなたそれ、意味違う!」
「むふっ…だって…そんな気分なんだもん」
そういってまた軽くキスをした。
「幸せになりなね?ニノ」
「うん…ありがとう…大野さんも潤と幸せになってね?」
「泣かされたら、俺が抱いてやるよ」
「うん…」
そういってまた胸にしがみついた。
後ろから肩を叩かれた。
「そろそろうちの可愛い子ちゃん、帰してくれる?」
潤がめっちゃ不機嫌な顔で割り込んできた。
「やだ。今日は大野さんと寝る」
「ちょっ!ニノ!何言ってんだよ!?」
「だって…」
「潤はそっちの二人と楽しい夜を過ごしたら?」
大野さんがからかうように言う。
「やだよ!こんなムサイの!」
額面通りに受け取ってムキになるのが面白い。