第4章 夢に舞い、恋に舞う 3
「ごっ…ごめんなさいっ…」
顔から火が出るってこういうことだろう。
両手で顔を覆って、立ちあがった。
「ぼくっ…」
「雅紀!」
ぐいっと腕を引っ張られて、立ちあがったお師匠の胸に抱かれた。
「調べてくれたの…?俺のこと…」
「ご、ごめんなさ…」
「なんで謝るんだよ…暗記しててくれたなんて…嬉しいよ…」
「き、気持ち悪いでしょ…?」
「全然…俺、お前のこと知りたい…教えて…?」
身長は…?体重は…?次々とお師匠は僕に質問していく。
腕に抱かれながら、だんだん僕は落ち着いてきた。
「…もう…大丈夫?雅紀…」
「あ…はい…ごめんなさい…うろたえて…」
「いいんだよ…ありがとう…雅紀…」
ぎゅっと抱きしめると、お師匠は目を閉じた。
その時0時を知らせる時計の音が、リビングに響いた。
「あ…もうこんな時間か…」
「あ、僕、片付けますんで。先にお休みください」
「でも…」
「僕、お風呂まだだし…」
「あ、そうだったな…」
お師匠は片付けを手伝ってくれて、終わったら部屋に上がっていった。
「じゃあ、おやすみ。雅紀」
「おやすみなさい…お師匠さん」