第26章 鈴~リン~
涙を流しながら爆笑してるカズヤ先輩をただ呆然と見ていた。
手にはブリックのパックを二つ持ってる。
「な、何してるんですか!?」
「あ、アンタ…やっぱりおもしろ…ひぃ」
言い終わらないうちにまた笑った。
いい加減、恥ずかしさも峠をこえた…
「勉強の邪魔です…笑ってるならどっか行って下さい…」
そういうと机に向き直った。
後ろからブリックを差し出された。
「差し入れ」
まだ笑ってたけど、カズヤ先輩はわざわざ横まで来て、渡してくれた。
「えっ?なんでっ?」
「あんた、いつも勉強してんだろ?」
「あ、はい…」
「時々見かけたから…」
そう言って、前の椅子に座った。
「で、俺は何で悪霊なの?」
そう言うとまた噴き出した。
「いや…その…勉強の邪魔しにきたのかな、と思って…」
ぶふぅとまた噴き出した。
「ごめんごめん。励ますつもりだったのに…」
「え?」
「俺、勉強頑張ってる奴、大好きだから」
「は、はあ…」
「あんた、1年なのに偉いな」
そう言って、頭をくしゃっと撫でてくれた。
おもむろにノートを覗きこむと、間違いを指摘してくれた。
消しゴムで消して、正解を書き込む。
そこから遡って、ノートを見られてずいぶん直してもらった。