第26章 鈴~リン~
「なにしてんの?」
振り返って見上げたら、キラキラした人が立っていた。
朝日を受けて眩しかった。
カズヤ先輩だった。
「一年生?」
「はい…」
「気分悪いの?」
「…はい…」
生理痛だとはとてもじゃないが言えない。
「掴まって。保健室連れてってあげる」
手を出された。
でも握れなかった。
「どうしたの?」
「や…」
「俺がゲイだから気持ち悪い?」
「ちっ…違いますっ…逆…」
「え?」
「カズヤ先輩が、私に触られたらイヤかなって思って…」
「…アンタ、変わってるね…」
そういうとカズヤ先輩は笑った。
「別にセックスでもしない限り、男でも女でも触られても気にならないよ?」
「せっ…」
そんなことを口にしても、かわいい笑顔は変わらない。
なんか、凄い人だな…やっぱり。
「いいから、ホラ…」
そう言って私の手を取って、立たせてくれた。
それから私の手を引いて歩いてくれた。
私の速度に合わせてゆっくりと。
「おんぶしてあげたいけど、アンタ俺と身長変わらないからな…」
そう呟いているから、少し笑ってしまった。