第26章 鈴~リン~
朝からお腹が痛かった。
生理がしばらくきてなかったのに、今朝、急にきた。
でも母親に急き立てられて、学校に向かった。
電車の中はいつも座れなくて。
ぎゅうぎゅうに混んだなか、必死に立っていた。
席を譲ってくれなんて、絶対言えない。
恥ずかしいから。
やっとの思いで降りると、改札に向かったが、足に力が入らなくなってきた。
脂汗が出てくる。
周りに同じ学校の生徒がいて、恥ずかしくてしゃがみこむこともできなかった。
正門に向かったけど、途中で裏門に変えた。
登校の時は正門からと決まっていたが、裏門のほうが駅に近かった。
学校のなかにさえ入ってしまえば、休めるところがある。
汗をハンカチで拭きながら、お腹を押さえてとぼとぼ歩いた。
裏門を入ると、花壇のブロックの横にしゃがみこんでしまった。
しばらく波が収まるのを待った。
でも一向に収まらない。
そのまま動けなくなってしまった。
HRの予鈴が鳴る。
ヤバイ…間に合わない…
どうしよう。
立ち上がろうと、ブロックに手をかけた。
その時、後ろから声を掛けられた。