第25章 カズヤⅣ
学校は暫く休むことになった。
また児童相談所とか出てこないか心配したが、翔が電話したらすぐに電話はやんだ。
俺は一週間入院して退院した。
退院したら、すぐに勉強部屋にこもって勉強した。
俺にできることがこれしかなかったから。
翔は毎晩俺の傍らで、俺のことをじっと見ている。
俺はなにも語れないから、あの晩のことはずっと黙ってた。
「もう…新宿の家には行くなよ…」
そう言って膝の上で、拳を握った。
俺は翔の顔を見ないで頷いた。
もうパパには会いたくなかった。
もうあの店へも行けない。
ママにも会えない。
そう思うと胸が締め付けられた。
でも多分。
次に会ったら殺されると思う。
だから俺はいかない。
もうあの場所へは。
翔が溜息をついて俺を抱きしめた。
ぎゅっと胸に包まれると、すべてを委ねたくなる。
でもそれはできないと、心のどこかで思う。
そのまま俺は抱え上げられて、ベッドに連れていかれた。
翔は黙って俺の服を脱がすと、俺を抱いた。
それは静かなセックスだった。