第25章 カズヤⅣ
次に目覚めたら病院にいた。
白い天井があった。
手を見ると点滴がついていた。
身体を起こそうとしたら、痛くて動かなかった。
知らない人がベッドの傍に居た。
その人は俺の顔を見ると、ちょっと微笑んだ。
そのままスマホを片手に病室を出て行った。
戻ってくると俺に話しかけた。
「俺は、相葉と櫻井のマネージャーです」
そう言ってまた微笑んだ。
「安心してください。もう大丈夫ですから…後で、相葉と櫻井がきますから…」
そう言ってまた傍らのイスに腰掛けた。
俺はその人に話しかけようとした。
でも、また声が出なくなってた。
夜になると、雅紀が来た。
俺をみるなり、泣いた。
また俺の為に涙を無駄遣いさせてしまった。
手を伸ばすと雅紀は手を握りこんだ。
そのまま暫く雅紀は顔を上げなかった。
9時近くになって翔が来た。
翔はとても怖い顔をしていた。
俺の頬に触れると、唇を噛み締めた。
「お前にこんなことしたの、誰だ?」
俺は答えなかった。
答えたところで、何にもならないから。
それに声も出なかった。