第25章 カズヤⅣ
気がついたら朝になっていた。
俺はまだ新宿のマンションに居た。
パパの姿はなかった。
俺は動けなかった。
パパに身体を何箇所も殴られていた。
手は縛られたままだった。
涙が出てきた。
俺はやっぱり幸せになれない。
こんな性癖を持って生まれたせいで、なんにもうまくいかない。
ただ、好きになるのが男のひとっていうだけなのに。
なにが違うの。
なにがいけないの。
俺だって普通に生きたい。
親の愛だって欲しかった。
恋人の愛だってほしかった。
普通に愛されたかった。
ただそれだけなのに。
涙は止まることがない。
ラグに涙の水たまりができる。
もう死にたかった。
疲れた。
そのまま俺は眠りに吸い込まれた。
もう、目覚めたくない。