第25章 カズヤⅣ
お兄さんたちの仕事は”芸能人”で。
爽やかさを売りにしているアイドルグループで。
高校生の俺にだってわかる。
スキャンダルがでてしまったら、命取りになること。
だから俺から離れていかなきゃいけないと思った。
優しく愛して貰って、俺は決心した。
高校を卒業したら、お兄さんたちからも卒業しようと。
ふとママの鏡の横をみたら、雅紀の写真が飾ってあった。
「ママ、相葉雅紀好きなの?」
「うん…すごく好き…抱かれたい…」
うっとりとした目でいうから、やっぱり親子だから趣味が似るのかなって思った。
「ママが抱く方なんじゃない…?」
ふざけて言うと、またげんこつを落とされた。
ママに別れを告げて店を出た。
もう外は暗くなってて。
今日は伊勢丹に行こうと思っていたのに。
そう思いながら、三丁目駅へ向かっていた。
途中、いきなり目の前が暗くなった。
俺の意識はそこで途絶えた。