• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅠ【気象系BL小説】

第24章 カズヤⅢ


雅紀の目から、ぽろっと涙が零れた。


俺はそれを指で拭った。


無意識にそれを舐めた。


雅紀の味がした。


雅紀の目からは次々と涙が溢れてきて。


「なかないで…?」


俺はまだ小さな声しか出せないから、必死にそう言った。


「おねがい…」


もどかしかった。


喋れるようになったのに、全然伝わらなくて。


雅紀の涙は全然止まらなくて。


俺の服の裾でずっと拭ってたけど、それもびしょびしょになって。


最後には雅紀は俺を抱きしめて号泣した。


雅紀の胸は熱かった。


ずっと大人しく抱かれていた。


雅紀の体温は熱かったけど、心地よかった。


ずっと抱かれていたかった。


だんだん泣き声が小さくなって、そのうち消えて。


雅紀の身体が俺から離れていくのが淋しくて。


でも縋れなくて。


雅紀は俺の顔をじっと覗き込んだ。


俺は恥ずかしくなって顔を逸らした。


そんなに見たら、雅紀にバレる。


だから見ないで。


雅紀は俺の顎を掴んだ。


自分の方を向かせると、唇を重ねた。


俺は驚いて目を開けた。
/ 771ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp