第4章 夢に舞い、恋に舞う 3
それから3日は忙しくて。
お正月にたくさん仕事の依頼が、お師匠にきていたからその打ち合わせ。
僕はお正月の準備にと、てんてこ舞いだった。
夜は10時過ぎに帰宅して、お風呂入って寝るだけという日々になってしまった。
こうなるのがわかっていたから、お師匠はこの前の休日に、誕生日をお祝いしてくれたんだ…
お師匠の背中を流しながら、感謝の気持ちで一杯になった。
「雅紀…」
「はい?」
「今日、誕生日だったな」
「あ…はい…」
「おめでとう」
濡れた髪の間から、くりくりした目が僕を見上げた。
誘うような赤い唇は、微笑んでる。
「あ、りがとうございます…」
ごくりと唾をのみこんだ。
やばい…やばい…
お師匠の手触りのいい肌。
ほどよく筋肉のついた広い背中。
かぶりつきたい衝動をなんとか押さえて、背中を流し終えた。
「あ…の…」
「ん?」
「お風呂が終わったら、シャンパンを用意したので、いかがですか?」
「お、いいねえ…ありがとう」
お風呂場を出ると、早速準備にとりかかった。
気持ちだけ…と思って、丸鶏のいち部分とシャンパンを買ってきた。
ささやかなクリスマス・イブ。
そして、僕の誕生日…