第4章 夢に舞い、恋に舞う 3
あの日、お師匠は「今夜こそ」って言ってたのに、あっさりソファでうたた寝した。
そのままそっとお師匠を抱えて、ベッドに寝かせて僕は部屋をでた。
朝もなかなか起きなかったし、午前中のお茶の時間にも居眠りしてた。
疲れてるのかなと思って…
無理をさせたくなかった。
本当は僕だって…
あの日は、半ば決意してた。
お師匠に僕をあげようって。
だけど…
やっぱり好きな人には無理をして欲しくない。
だから、そっと僕は部屋を出た。
だいぶ、早い時間だったからお稽古場へ入って、一人でお稽古をした。
早くお師匠についていけるようになりたくて…
少しでも時間を無駄にしたくなかった。
夜更けまでお稽古して、またお師匠の部屋を覗いたらぐっすりと眠っていた。
そっと頬にキスして、扉を締めた。
次の朝、起きてきたお師匠は機嫌が悪くて…
「なんで起こしてくれないんだよ」
口を尖らせていうから、可愛くて…
「眠ってしまったのは、お師匠じゃないですか…」
ご飯をよそいながら言うと、一層口をとがらせた。
「ふん。寝込み襲うからいいもん」
「それだけはやめて下さい」