第22章 カズヤ
空港の出口を出ると、翔に電話した。
「ごめん…遅くなった。今、ついた」
『うん。言ったところに出れた?』
「うん。多分ここで合ってると思う」
暫く待っていると、俺の前に車が止まった。
窓が開いて、雅紀が顔を出した。
「カズヤ!?」
「え?」
「どうしたの!?その顔色」
「あ、なんかおかしい?」
「真っ青だよ…翔ちゃん…」
そういうと、運転席の翔に振り返る。
翔も俺の顔をじっとみる。
「早く乗りな、カズヤ」
そういうと、雅紀が降りてきてくれて荷物を持ってくれた。
車に積むと、俺の腕を引っ張って乗せてくれた。
そして俺の隣に雅紀は乗り込んだ。
「とにかく、行こう」
そう言って翔は車を出した。
雅紀は俺の肩を抱いてくれた。
そのまま胸にもたれさせてくれたから、俺は目を閉じた。
そのまま眠りに落ちていった。
俺はロンドンを飛び出すときに、最後の賭けに出た。
まだベッドで横になるパパに、言ってみた。
「俺、好きな人ができた」
そう言ってみた。
「…お前に何ができるんだ…」
そういってパパは寝てしまった。