第20章 櫻井翔のキケンな夜会 2
楽屋の扉を開けると、マネージャーも誰もいなかった。
「アレ…?どこいったのかな」
今日はもう収録が終わりだったので、ジャケットを脱いで放り出す。
畳の床にゴロンと寝転がると、もうどうしていいかわからなかった。
バレてお仕置きくらうよりも、いっそ自白してしまうか。
そのほうが傷は浅いかもしれない。
久しぶりにおでこを出してセットした髪型をぐしゃぐしゃと崩す。
なんだってこんなことになったんだ…
全てはあの人のせいだ…
健くん…
収録前にあの小悪魔は言ったんだ。
「櫻井、今日アレやるから」
ニッコリと笑いかけてきて、俺はめまいがした。
最近Vさんが20週年だし、24時間だしでやたらテレビで絡む。
それに元々、健くんは嵐を好きでよくテレビを見てくれている。
たまにメールをくれたりして、アドバイスをくれることもある。
いい先輩だと思うし、ありがたいと思う。
けど、あの人。
剛くんもなんだけど、すげーわがままで…
一旦言い出すと聞かない。
昔からそうだ。
何度俺たちは煮え湯を飲まされてきたか。
あれは彼らなりのかわいがりなんだろうけど…
困るんだよ…いきなりキスとかされても…